玄米は白米よりも体に良い!栄養価が高い!と、少しでも健康に興味がある人なら、必ず聞いたことがあると思います。今日は玄米が体に良いと言われる理由とその玄米よりもさらに栄養価の高い酵素玄米(寝かせ玄米)についてお話したいと思います。
そもそも玄米とは?
玄米とは、精米していないお米のことです。白米とは違って、ぬかや胚芽など精米で取り除かれる部分が残ったままというのが特徴です。ぬかや胚芽にはビタミンB群が多く含まれ、さらに不溶性の食物繊維も豊富。不溶性食物繊維は、不足すると便秘の原因になったりしますが、玄米を食べることで便のカサが増え、腸を刺激し、排便を促してくれます。
玄米の見た目は茶色く、味は白米に似ていますが、ぬかの風味が気になる場合も。食感は白米よりやや硬いです。
玄米を炊くときに注意すること
玄米は白米と違って皮がついているので、食物繊維やミネラルが豊富とされていますが、皮がついているということは「反栄養素」という体に対して毒性が働くものがまだ残ったままという状態になります。つまり、玄米は炊き方にこだわらないといけません。
土鍋で白米がおいしく炊けるからといって同じように玄米も土鍋でというわけにはいきません。ちゃんとした熱と圧を加えられる炊飯器、もしくは圧力鍋で調理しないと、反栄養素を一緒に摂取してしまうことにつながります。少し極端ですが、普通の炊飯器で普通に炊いた玄米だったら、白米を食べたほうが良いという意見もあるくらいです。
玄米も小豆も大豆も、調理の仕方で体への影響が変わってきます。調理の仕方を気を付けて食べることで「レクチン」という反栄養素の摂取を避けることができます。
しっかり炊けていない玄米や大豆製品(特におから)は腸への刺激が大きいため大量に食べると腸を攻撃してしまいます。玄米を食べるとお腹を壊す人が一定数いるのはそのためです。しっかり無毒化して食べることが必須です。
ふっくらもちもち!おいしい酵素玄米(寝かせ玄米)
酵素玄米は、小豆と塩と一緒に炊き、3~4日間程度保温して熟成させた玄米のことをいいます。
寝かせることによって小豆のタンパクと玄米の糖が反応し、より抗酸化の高い食品になります(メイラード反応)。強い抗菌作用もあるため、玄米が腐らずに熟成できます。また、炊きあがった玄米を3日程度保温することで酵素の働きが活性化し通常の玄米よりもギャバなどの栄養素がアップすると言われています。
ちなみに、私はお昼と夜に酵素玄米を食べています。炊く前にしっかり浸水させて(丸1日)、圧力鍋で炊いています。必ずゴマをたっぷりかけて、塩をふって食べます。実は玄米にも欠点があって、マグネシウムやリンは多いがカルシウムやビタミンAやビタミンCが少ないことです。これを補うために炒りごまをすってふりかけて食べます。
もともと白米が大好物だった私は、酵素玄米の味に慣れるまでは少し違和感がありましたが、今は毎日あったかいご飯がすぐに食べれる幸せと酵素玄米のふんわりとしたコクと風味を毎食噛みしめてます。小腹が減ったときは、甘いお菓子に走らず、炊飯器から酵素玄米を取り出し、こむすび作ってよく噛んで食べています。白米よりも栄養価が高いせいか、たくさん食べなくてもお腹がいっぱいになります。白米の時ほどおかずもたくさんいりません。圧力鍋さえあれば、高価な炊飯器を買う必要はないので、まずは2週間ほど試してみてはいかがでしょうか?