最近、グルテンフリーのお菓子やグルテンフリーのパスタなど、グルテンの入っていない食品がたくさん開発されています。そもそもグルテンってなんなのかという基本的な疑問から、グルテンフリーは体にどういうメリットをもたらしてくれるのか、ダイエットになるのか?を解説していきたいと思います。
グルテンとは
小麦に水を加えてこねることでできる成分(たんぱく質)です。食べ物をおいしくするという効果がある反面、腸壁を傷つけてリーキーガットやアレルギーにつながりやすい成分になります。
食材としてグルテンを減らすことで腸壁を守り、腸を傷つけないようにする方が良いという考え方から「グルテンフリー」という言葉が有名になり、グルテンフリーのお菓子や麺類、パンなどがたくさん開発されています。
グルテンフリーが体にもたらすメリット
日常的にグルテンを摂っていた人が摂らなくなることによって、
- 生理痛が軽くなる
- 肌のかゆみや赤み、吹き出物がなくなる
- 頭痛が良くなる
など、いろいろな症状が改善する人が本当に多いです。なので、グルテンが体に良くない影響を及ぼしているというのは感覚的にわかると思います。
一度、症状として生理痛がなくなったり、頭痛がなくなったり、グルテンを抜いたほうが調子がいいと自分の体で経験すると、頑張って小麦をやめるというよりは、グルテンフリーの生活を自ら続けたくなるでしょう。
グルテンフリー = 痩せる ではない
もし、あたながダイエットのためにグルテンフリーをしようとしているとします。例えば米粉のドーナツを油で揚げたお菓子はどうでしょうか?これは、紛れもないトランス脂肪酸の塊です。
グルテンをフリーにするために結局何を使うか?という問題ですが、一般的には米粉が多いかもしれません。そう考えると小麦粉も米粉も糖質の量としては変わらないので、もしダイエットを目的にグルテンフリーの食事をするなら、グルテンフリーという言葉だけに踊らされず、自分の摂取している糖分としてはどのくらいの量なのかを考えて摂るようにすることが大切です。
グルテンをやめたから何を食べてもいい!となってしまうと、ダイエットにならなかったり、実は糖としての摂取量が多くなったりします。そういう意味ではグルテンフリーだから痩せる!とは、一概には言えないのがわかると思います。これが注意すべき落とし穴と言えます。
グルテンフリーとどう向き合うべきか
小麦粉ゼロに!!というよりもまず、自分が普段どのくらいの小麦粉を食べていたのかを見直すことが大切です。腸内環境を正すことが目的であれば、2週間くらいグルテンフリーをやってみて、自分の体にどのような変化があるのか?何も変化がないのか?は、実験としてやってみるのはいいとってもおもしろいと思います。
ただ、その実験中にグルテンフリーのものを探しまくって、結局トランス脂肪酸と糖質の摂取量が以前よりも多くなってしまった。ということにならないように注意して欲しいと思います。